ハハ恵比寿にて聞き耳をたてる [mother]
先日、ランチを食べようと入った恵比寿のカフェにて。別に盗み聞きしようと思っていたわけではなかったのですが、面白すぎて聞き入ってしまいまして。
人待ち顔の女性。若作りしているけど初老って感じ。紫色の幾何学模様のワンピースにロングブーツ、茶髪の巻き髪。しきりに携帯を操作している。なぜか目の前には注文の品が何もない。
「遅くなっちゃってすみません！」と、別の女性が現れる。紺色の布地の厚いコートに、ロングスカート、手入れの行き届いていないミディアムヘア。大きな荷物を抱えて、こちらはドリンクを用意していた。
巻き髪女性「時間には遅れないでね、こっちは待ってるんだから。まあそれはいいけど、どうだった？体験してみて」
ミディアムヘア「ああ、気持ちよかったです。ぐーんと押されて。」
巻き髪「そうでしょ〜、あれ続けると、たまってるものが押し出されて誰でもきれいになるのよ。サイズかわったでしょ」
ミディアムヘア「う〜ん、一回だけだったから、サイズの変化はあんまり･･･」
巻き髪「ええ〜？まあ、人それぞれだからね。それじゃ、気持ちは決めてきたんだよね」
ミディアムヘア「はい」
巻き髪「じゃあ、これ契約書。サインか印鑑押してね」
ミディアムヘア「はい」
巻き髪「それではこれから、簡単なお仕事のやり方の説明をします。すごく簡単だから気軽に聞いて。まず、お友だちにメールするよね。その時の説明のしかたは、「有名な女優さんがたくさん通ってるサロンで、一般人はなかなか予約が取れない。コネがあって私も会員になれた」って強調すること。それで重要なのは、「今、女優さんの映画の撮影が長引いていて、急に予約枠の空きが出た。私の友人なら特別に料金もはからってくれるから、行ってみない？」と言うこと。1ヶ月先なら、とか、2ヶ月先なら、とか迷っているスキを与えちゃ行けないの。今行かないとチャンスが逃げてしまう、って思わせること。それから、友達同士とか、○○さん（ミディアムヘア）と一緒に、というのもダメ。女って、友達や知り合いと一緒だと必ず相談するの。相談するとやっぱり決定率が悪いのね。だから絶対に一人で来させること。」
巻き髪「どう？誘ってみようって思えるお友だち、頭に浮かんだ？じゃあ、この紙にちょっとその人たちの連絡先書いてみて」
ミディアムヘア「え？まだ誘えるかどうか分からないんですけど･･･」
巻き髪「いいのいいの、とりあえず今書いておくことで、モチベーションもあがるから。」←これで名前とアドレス3人分をゲット
巻き髪「それでは、入会金2万円になります」
ミディアムヘア、素直に払う
巻き髪「じゃあ頑張ってね！あの人は来るかも、この人は来るかも、って先入観もたないで、お友だち全員に声をかけること。頑張れば頑張るほど 収入もあがっていくしね。これから一緒に頑張りましょうね！」
ミディアムヘア「はい！」←晴れ晴れした顔
そして二人は店を出て行った。巻き髪女性は結局、何も注文せずじまいだった･･･！
すごいなー、世の中にはこうやって商売して儲けている人たちがいるのだなあと、なんだか感心してしまった。
しかしミディアムヘアさん、友達なくさないようにね！
「せ」先入観持たず、かけまくれ！
なんて、そうべいかるたができそうですな。
私も先日モスで、30代前半2名、20後半１名と思われる、男性３人の話に耳を傾けてしまいました。
リーダー格「O君はさ、まだ、ABCの設定が弱いわけ。
それだと、俺に会うっていう設定づくりが弱いでしょ？
もうちょっとさ、例えば、自分の人生で、俺のアイディアが本当に必要なんだったら、あってみない？っていう言い方にしないと。
すごい奴がいるから、とりあえず会ってみない？とかじゃ、ちょっと弱いんだよ」
研修中らしいO君「あー、そうか～～。そうですね。」
とかいう。
ABCとかあるんだねぇ。
なるほどねぇと思ってしまいました（笑）
ミディアムヘア、どうなることやら・・・。
by tanico (2010-01-26 10:36)